ピボットの手法とMT4で自動的にピボットを計算させる方法

FX 業者のニュースやアナリストなどがピボットのレジスタンスラインやサポートラインがあるといった情報を見かけたことがあると思います。

今回はピボットの手法やMT 4にピボットを入れて自動でピボットを計算させる方法をご紹介します。

ピボットとは

ピボットとは前日の値動きから当日のレジスタンスライン(上値抵抗線)やサポートライン(下値抵抗線)それとピボットポイント(PP)を計算して当日のFX トレードの利確ポイントや逆張りポイントを見つけられます。

利確ポイントや逆張りポイント以外にも使い方によってはピボットで順張りもできます。

ピボットポイント(PP)とは

ピボットの説明でピボットポイントという専門用語を使いましたがピボットポイントはピボットの計算で出された中間の値になります。

※ボリンジャーバンドでいうと真ん中の線(中心線またはミドルライン)です。

ピボットポイントの使い方は順張りでも逆張りでもいける

ピボットポイントの使い方は価格がピボットポイントの上にあるか下にあるかだけを見て使えば大丈夫です。

後ほど説明しますがピボットは前日の高値と安値と終値を使って計算しますのでピボットポイントは前日の値動きの中間ポイントになるので当日の価格がピボットポイントより上であれば前日よりも平均的に上昇傾向であると判断できます。

また、当日の価格がピボットポイントより下であれば前日よりも平均的に弱いと判断して下落傾向であるとしてトレードできます。

ピボットポイントは順張りでも逆張りでも使えると説明しましたが、逆張りで使う場合はピボットポイントをボリンジャーバンドの真ん中の線と考えて上昇トレンドならピボットポイントの上に価格がある状態でピボットポイントに近づいてきたら押し目買いをする逆に下落トレンドならピボットポイントの下に価格がある状態でピボットポイントに価格が接近してきたら戻り売りをすれば順張りでも使うことができます。

ピボットの計算方法

ピボットの計算方法は前日の高値と安値と終値を使って計算します。

MT 4を使えばピボットは自動で計算してくれてチャートに表示されるので計算機などを使って自分でピボットの値を計算することはほとんどありませんが、昔から為替をトレードされている方は今でも手書きでピボットを計算してトレードの役に立てていると聞きます。

私も実際にピボットを計算する方法を調べて実際に計算機で計算してみました。

ピボットを計算機で計算する方法は以下をご覧ください。

  • R3(R1+「高値-安値」)
  • R2(ピボットポイント+「R 1-S1」)
  • R1(ピボットポイント×2-安値)
  • ピボットポイント(高値+安値+終値÷3)
  • S1(ピボットポイント×2-高値)
  • S2(ピボットポイント-「R 1-S1」)
  • S3(S1-「高値-安値」)

実際に私が計算をしてみて確かめてみたのでこの計算で間違いありません。

ピボットを計算機で計算するには最初にピボットポイントを計算しましょう。

次にR 1とS 1の計算をしてR2とS2の計算、最後にR3とS3を計算するといいです。

MT 4を使えばこの計算を自動でしてくれるため計算式や計算機を使って計算をすることはほとんどないと思います。

MT 4に入れるピボットのインジケーターの選び方

MT 4でピボットを表示するにはインジケーターをダウンロードしてMT 4へ入れてチャートに設定しなくてはなりません。

ピボットのインジケーターは一つだけとは限らず複数あるのでどれを使えばいいか迷われる方もいると思います。

ピボットのインジケーターの選び方は実際にチャートに表示させて見やすいものを選べばいいでしょう。

チャートにたくさんインジケータを表示させていてピボットまで表示させるとローソク足の動きが確認しづらくなる場合にはあまりピボットの表示がチャートに影響を与えないインジケーターを選ぶといいです。

私が使ってみて良かったと思おうピボットのインジケーターをひとつ紹介します。

以下からピボットのインジケーターをダウンロードできます。

PivotDaily.mq4

PivotDaily.mp4を実際にチャートに表示させると以下のようになります。

f:id:shokukun-web:20170904035930p:plain

ピボットをMT 4に設置する方法

先ほど紹介したピボットのインジケーターをダウンロードしてピボットをMT 4のインジケーターフォルダに入れて使いましょう。

www.xn--fx-5i4a2a9j4f618u4g1ab6j8wdr9mz22g.biz
ピボットの手法

ピボットで順張りをする手法はピボットポイントで押し目買いや戻り売りをすると紹介しましたが、ピボットのレジスタンスラインやサポートラインで逆張りをするという手法もあります。

ピボットで逆張りをするならばR3またはS3での逆張りをお勧めします。

R 1とR 2で、逆張りをする場合はR3やS3に比べると抵抗線として若干弱いと個人的に思います。

もちろんR 1とR 2も抵抗線として機能しますが出来るならば水平線やフィボナッチリトレースメントなどの他の抵抗線も重なっている時に逆張りをしてみるならばいいかもしれません。

R3やS3まで価格が届くということはファンダメンタルズなども原因で動いている事があると思います。

そのためFX 業者のニュースも確認をして慎重に逆張りをしても大丈夫か見極める必要があります。

FX には100%という勝率はありませんのでピボットがどれだけ勝率が高いのかなどチャートでトレード手法の検証をしてから実際にトレードしてください。